2015/06/30

北風と太陽と内発と外発

おいすー( ´ー`)y-~~

童話とかことわざとか、古くから伝わるものには
やはり残る価値があるんだなあと思います。
マネジメント、とりわけ人の育成の際のコミュニケーションを考える際に、
よく意識する童話として、「北風と太陽」があります。
以下、Wikipediaからあらすじと教訓を引用。

〜あらすじ〜
あるとき、北風と太陽が力比べをしようとする。そこで、旅人の上着を脱がせることができるか、という勝負をする。
まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとする。しかし寒さを嫌った旅人が上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の服を脱がせることができなかった。
次に、太陽が燦燦と照りつけた。すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまった。
これで、勝負は太陽の勝ちとなった。
〜教訓〜
手っ取り早く乱暴に物事を片付けてしまおうとするよりも、ゆっくり着実に行う方が、最終的に大きな効果を得ることができる。また、冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉を掛けたり、態度を示すことによって初めて人は自分から行動してくれるという組織行動学的な視点もうかがえる。

いやはや、こんなにもわかりやすく伝承されている古典のイソップ童話の教訓すら
理解できておらず、自分の気持ちをコントロールできておらず、
セルフマネジメントすらままならない人が部下マネジメントをしていたりするんですね。
人は、仕事だからとか、組織人だから、という理由で必ずしも動けるわけではない。
社会人である前に人間。理性の前に感情が働く。感情に訴えかけないと、人は動かない。
外発的に動かしても、持続はせず、成果もあがりにくい。
内発的に動いてこそ、能力限界を超えた成果があがる。

とはいえ、この北風と太陽、別の話もあっておもしろい。
何事もこのやり方がいつも一番、というのはなく、
相手によっても状況によっても臨機応変に変えていくべし、という教訓である。

〜別のあらすじ〜
これには、また別の話もある。北風と太陽がした勝負は最初は旅人の帽子をとることだった。最初、太陽は燦燦と旅人を照り付けると、旅人はあまりにもの日差しで帽子をしっかりかぶり、決して脱がなかった。次に北風が力いっぱい吹くと、みごと簡単に帽子は吹き飛んでしまった。その次に行った勝負は旅人の上着を脱がす勝負だった。この勝負の結果は周知の如くである。
〜教訓〜
この別の話の教訓は、何事にも適切な手段が必要である、ということである。一方でうまくいったからといって、他方でもうまくいくとは限らない。その逆も然り。しっかり、結果を見据えて、手段を選ぶべきである。