2015/10/31

心のエネルギーは物のコトワリを越える


今月、組織異動があった。組織の若手受け入れ体制が整ったこともあり、
ゆくゆくは行きたいと思っていた部署に、思ったより早期に行けることとなった。
入社して1年半、色々とあったが、それはまた今度振り返るとして、そもそも論を考えてみる。

何に魅せられて、この世界(人材・組織開発)に入ったのだろう

元々、大学ではエンジニアまっしぐらの学問を学んでいた。
それが、モノからヒトへ、興味が移ったのはなぜか。
キッカケというよりも、魅力そのものを整理したい。

モノとヒトの違いのひとつは、物理と心理だと思う。
モノのコトワリとココロのコトワリ。このコトワリの違いが、魅力の源泉になっている。
このコトワリの違いによる私なりの考え(妄想)が3つある。

1つめは、心のエネルギー(感情)は、人工物が持ち得ないということ。
ペッパー(AI)は感情をもたない。感情は01の論理では導かれないと思う。
モノをいくら追求したところで、ココロには行き着かない。
心はヒトがもつ独特のエネルギーであり、物理エネルギーとは異なる。
ゆえに、さらに以下の様な新たな考えが導かれる。

2つめは、感情は人を動かす第二のエネルギーであるということ。
車は、ガソリンを燃焼してエンジンを動かす。
人は、食べ物を消化して動けるようになるが、それだけでは動かない。
感情およびその方向性(意志)が必要である。
その意志によって、動きやパフォーマンスが変わってくる。スポーツでも意志が重要と言われる。

3つめは、感情は物理の合理性の限界を越える可能性があるということ。
これは妄想の話。心と物は異なるコトワリなので、心は物のコトワリに左右されず、
物理の合理性の限界を越える可能性がある。このことはいくつかの芸術でも表現されており、
最近では映画「インターステラ−」で、何億光年・過去未来といった時空を越えて、
愛(感情)によって干渉を可能にすることを表現している。

以上の考えから、心のエネルギーのもつ深みと可能性に魅せられている。
そして、その心のエネルギーを存分に生かす事業が人材・組織開発である。
開発することによって、個人の能力限界を越え、組織の合理性の限界を越える。

まだまだ不明確な部分があり、興味深いので、引き続きこの領域にのめり込んでいこうと思う。

P.S. AIは愛を持たない