2012/07/20

Ishikitakaiについての考察


( ´ー`)y-~~おいすー

某課題についての解答。国際化、言語論、文化的に面白いかも。
課題
近年、Kawaii(かわいい)という単語が国際的に用いられている。少し以前はMottainai(もったいない)が国際的に語られた。それでは、次に輸出されると思われる「日本語の単語」はなにか考えてください。どの単語を選択したのか答え、またその単語を選択した理由も答えてください。さらに、その単語が海外で用いられることは、どのようなインパクトを起こし得るかということについても説明してください。海外で用いられるということに関して厳密な定義はしません。どの規模で用いられるのか、などといったことは各自で判断してください。論理の一貫性・説明の明確さ・回答のユニークさ、などに準じて審査を行います。

次に輸出されると思われる「日本語の単語」はずばり

Ishikitakai(意識高い)」

です。

厳密に言うと単語ではないが、

「もったいない」が勿体+無いであるように、意識+高いとして単語化しているという点で選んだ。

次に、これを選んだ理由を述べる。

まず、日本語が国際的に用いられているものとして知られているものを収集してみると、ある傾向が見られた。

それは、歴史や文化に基づいた名詞と、感情や心理に関連する単語にグルーピングできるという点である。

歴史や文化に基づいた名詞の例としては、
tsunamitempurasushiteriyakitorofutonkaraokekaratejudoaikidodojokamikazemangaanimeotakushogunsamuraisashimigeishahaikukabukikatanakimonoramensumoyokozunawasabininjayakuzabonsai origamisudokuhara-kiriumamikaroushi
感情や心理を表す単語としては、
jiujitsubanzaimoe hentai 

圧倒的に前者の方が数は多いのだが、

これらの歴史や文化に基づいた名詞はすでに海外へ浸透しきっているので、

これから輸出されるとされる単語としては、題にも挙げられているように、

KawaiiMottainaiなどの感情や心理を表す単語が考えられる。

その中でも、様々な意味を含蓄するため、翻訳する際に一概に直訳できない、

いわゆる多義語と呼ばれる単語が輸出していくと考えられる。

なぜならば、一対一の意味で訳せるならば日本語を使う必要はなく、訳したものを使えば良いからである。

これは、逆に海外から日本に輸入されている単語を考えてみても分かることで、

例えばアイデアやコンセプトなど、

今日日常的に使われている英単語は、日本語に訳そうとした際に様々な意味を含む点で、

それらの意味を一言で伝えやすく、広く使われていると考えられる。

具体的に、「Ishikitakai」人がする行動としては、
・サークル活動に積極的に取り組んでいる。
・バイトで店長とかをやっている。
・就活に積極的に取り組んでいる。
・ソーシャルメディアを積極的に活用している。
・学生団体の幹部。団体の規模を自慢する。
・やたらとブレストしたがる
・やたらとマーケティングという言葉を使う。
・プロジェクトが好き
・ミーティングを頻繁にする
・留学したがる
・シェアハウスしたがる
・組織論について語る
・電車内でカバーを付けずにドラッカーを読む(「もしドラ」にはカバーを付けて読む)
・電車の中でビジネス雑誌を読む
・起業家や社会人との接点を持ってることを自慢する(○○社の××さんと会ってきましたとツイートする)
・日本は捨てましたとかつぶやく
・やたらとイベントを開く。
・横文字が大好き
・企画をする
・スマホは必須アイテム
・一眼レフ所有率が高い
・技術参考書の内容の間違いを指摘して、すごいボクアピール。
・あー起業してえとつぶやく
・起業する準備をしてる、とツイートする。
・自分の考えた事業プランをツイートする。
・「どうして~~なんだろう?○○すればいいのに」ってう文体で他人を批判
・社会問題に目を向け、今の社会の間違ったところを批判する。
・自分は凡人ではないと考えている。
・オトナは汚いと批判する
・オトナを見下す。
・オトナを利用したがる。
・ミサワっぽいことを真剣に言う
・クロスバイクで通学
・常に何かと勝負してる
・「社会の空気になんか流されない」と言いつつ、「意識の高い学生」という社会の空気に流されている
・レベル高い人と一緒に行動して「学ぶものが多い」と言う
・アテも無く海外旅行する
・自分でも意味がよく分かってない難しい言葉を使って、難しいことを知ってるスゴイ自分をアピール
・ゲームしない
・マンガ読まない
・音楽を聴かない
twitterで丁寧語率が高い

など、多くの行動が挙げられ、

それに対する意味としては「自意識過剰」「周囲見えてない」「言葉と行動のバランスが悪い」「上から目線で話すクセがある」を表す単語であると感じとれる。

最後に、この語が流行ることによってどのようなインパクトを起こし得るかという点について述べると、

意識の高いことを気にし始める学生が海外でも出現するのである。

せっかくの意識の高さが間違った形で発揮されて、努力が空回りする人が現れる。

なぜか過剰に自由を求めたり、異常にプライドが高くて自分を曲げられなかったり、

まだ学ぶことがたくさんある段階でも失敗を認めることが出来なかったり、

オリジナルであることを過大評価する人が現れる。

その上、自分は正しいと思い込み、自分のセンスを周囲に押し付けようとしだす。

それによって、賛否両論の様々な議論がかわされ、Japanese Ishikitakai!!が流行り言葉となる。

こうして日本のIshikitakaiは世界へと流布し、現状と同じく、言葉がひとり歩きする状況になると考えられる。

実際には、意識が高くても、学ぶ姿勢を持っていたり、それに見合う努力をしている人はむしろ尊敬される。

他者の反応に対して受け入れるかどうかはともかく多少は気を払ったり耳を傾けるくらいの姿勢がある人は蔑まれたりしないのである。

2 件のコメント:

  1. これUzaiやつやんww
    UzaiとかUzeeee! !とか
    流行りそうやけどな。。。

    いやでも他の人と
    被る可能性大やなw

    あっちの人間には
    悪気はないけど、、いや、
    無いばかりに無下に
    否定できない
    でもやっぱり
    だからこそウザイなんていう
    感情はあるのかな。

    日本人からすれば
    特にアメリカ人は
    厚かましく感じるけど

    アメリカ人には悪気はないし
    お国柄が違うからだと
    分かってはいても
    でもやっぱりウザイ!
    みたいな経験は
    日本人(そもそもが遠慮の文化)
    ならではと思うけどな。

    例えば

    アメリカ人って
    夢を追い求め続ける人を
    素直に応援する
    イメージがあるが

    日本人って
    ある程度からは
    話し半分とかに
    なったりする率高いような、、、
    もういいよ的な


    アメリカンドリーム
    って言葉もあるし
    そもそもが夢とか希望を
    重んじる気質、性格の
    人が多いような気がする。

    ま、気がするって話やけど。

    日本人は現実的だから
    アメリカ人からしたら
    そういう冷めたところは
    Uzaiかもしれない。

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  2. なるへそねー
    文化的、民族的にない感情を表す言葉が取り入れられるってのは一理あるなあ
    まあUzaiやとマイナスイメージ過ぎるかなあと思ってw
    ある程度ポジティブな意味の言葉が流行る傾向あるかな。

    今時間置いて読み返してみたら後半勢いがしぼんでるなあ。ははは

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